2011年4月26日
ロンドンのど真ん中で再会した、日本の歌声。
きょう、ボンドストリートでセントラルラインからジュビリーラインに乗り換えようと思ったら、見覚えのあるお姿が!
ヘッドフォンを外すと聞こえてきたのは忘れもしない、あの澄んだ素敵な声でした。
約1年前にロンドンの地下鉄でお見かけした、日本人バスカー(ストリートミュージシャン)のYoko Hallelujahさん。その時の記事はこちら
実はその後いつもバスカーを見かけるたびにドキドキしていたのですが、なかなか見つけることが出来ずにいたのです。でも、Yokoさんのブログはたまに覗かせて頂いていました。音楽がきっかけで渡英した日本人女性だということに、何よりも親近感を覚えるんです! まぁ、私は音楽に関しては消費専門なのですが…笑
それに、Yokoさんの独特の語り口と視点はとてもおもしろくて、時に哲学的。音楽に興味がなくてもファンの方はきっと多いと思います。
そんなわけで、嬉しくなって駆け寄っていったら、わざわざ演奏の手を止めてくださって、少しお話をすることができました。なんていい人なんでしょう!
もうすっかり舞い上がってしまい、ひたすら「応援してます!」ばっかりくり返すちょっとイタい私にも本当に優しく、いつもバスキングしている場所や、最近の活動などについて教えて下さいました。
私が前回初めてお見かけしたとき、日本語の歌を歌っていらっしゃったことに感動したことを伝えたら、イギリス人はともかく、日本人のリアクションは賛否両論とのこと。でも、ロンドンで、たったひとりで、音楽を聴きに来ているわけではない人達の前で歌うだけでも勇気が要るのに、さらにそこで、ほとんどの人がわからないであろう日本語で歌う人がいるという事実が、私をどれだけ勇気づけたか…!
うまく言葉にできなくてもどかしいのですが、とにかくその姿勢はまさにロックだと私は思うのです。
興味深かったのは、最近リリースされたという「プリンセスジブリ」なるプロジェクト。その名の通り、ジブリの映画の曲を集めたものなのだそうですが…そのコンセプトはなんと、メタル! 頭ブンブンのメタルロックで、おなじみの「歩こう〜歩こう〜私は〜元気〜(隣のトトロの曲)」などを再現しているのです。アルバムのほとんどの曲で、歌を担当されているのがYokoさん。激しくかき鳴らされるドラム、ギター、ベースの上にそれはもう可愛らしく乗っかる歌声のギャップが楽しすぎる作品です。メタルとしても十分というか十分以上にカッコよく仕上がっていて、そこが面白い…じゃなくてクール!なんですよ!!全部ロックにしちゃったらきっとカッコいいかもしれないけど、おもしろくないと思うんです。
前述のトトロの曲なんて、途中から参加してくるデスメタル系の男声とYokoさんの声が合わさるところなんかもう…笑
こちらで買えます(アマゾンジャパン)(iTunes Japan)
そんなわけで、本当に嬉しい再会で、何よりもその素敵すぎるお人柄に、益々ファンになってしまった鯛子です。
今思えば、私がくり返した「応援しています」という言葉はちょっと間違っていたかも…Yokoさんの歌声や活動に、逆に応援されているというほうが正しいように思います。
Yokoさんにはずーっとロンドンで音楽活動を続けて頂きたいものです。これからはオックスフォードサーカス駅を頻繁につかうので、もっともっとYokoさんの歌声を聴く機会が増えますように!
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2011年3月23日
ロンドンで出会った善意。

先日日本で起きた地震、津波の被害に遭われてしまった方、そして今も避難生活はもとより、余震や停電等で不便を強いられている皆様に心からお見舞い申し上げます。
さて、地震から1週間が経った先週金曜日の話です。
とある日本人女性Mさんは、金曜日の夜、レストランで途方に暮れていました。
なんと、パートナーが大事な大事なカメラを、タクシーの中に置いて来てしまったというのです。カメラの中には、ある音楽家の、日本への義援金を募るチャリティコンサートの写真が入っていました。その会場に入っていた唯一のプロカメラマンとして、その写真はとても重要なものでした。もちろん機材自体も、全部合わせると数千ポンドになる大切な商売道具です。
乗ったのは流しのタクシー。連絡を取るすべはありませんでした。落とし物保管所に連絡を取ろうとしたのですが、営業時間は平日の6時まで。そのとき既に8時をすぎていました。
週末ずっとカメラの心配をしながら過ごすのか、と憂鬱な顔をしていたMさんに、そばにいたほろ酔いのおじさんが話しかけてきました。
「おじょうちゃん、出身は?」
日本ですと答えると、そのおじさんは、
「ジャパンは今大変だから、これを何かに役立ててくれ」
と、いきなり財布を取り出し15ポンドを握らせて来たのだそうです。
そのお金が本当に義援につかわれる保証はないのに、というよりも普通なら、可能性は低いのに。
おじさんはアルジェリアの出身なのだと自己紹介し、アルジェリアのことをあまり知らなかったMさんに、「じゃあせっかくだからアルジェリアのことを少し学んでくれたら嬉しいな」と言って去っていったそうです。
Mさんは、この心がこもったお金を自分たちの募金箱に足しました。
…そう、このおじさんは知らなかったことなのですが、実はこのMさん、地震が起こってすぐに英国赤十字に出向き、徹夜で日本応援グッズを手作りして、連日街頭で募金活動をしているのです。
おじさん、お金を渡す相手選びのセンスが抜群すぎます!
翌日、土曜日。
Mさんのパートナーの元に、一本の電話がありました。
なんとそれは、昨晩乗ったタクシーの運転手さんでした。カメラを預かっているから届けたいというのです!
Mさん達が降りた後、そのタクシーはすぐに別のお客さんに呼び止められました。そのお客さんがしかし、いったん乗り込んだと思ったらすぐ「やっぱりいい」と降りてしまったのです。そのとき運転手さんは、そのお客さんが乗った時には持っていなかった荷物を手にしているのに気付きました。
「お客さん、それ乗った時には持ってなかったですよね」と問いつめると、そのお客さんはパニック状態になり、「こんなもんいらん!」とカメラを運転手さんに押し付けて逃げてしまったそうです。
運転手さんはその後、カメラケースに入っていたメモに持ち主の名前を見つけ、連絡をして来たのです。それも、メモにはいくつかの名前と電話番号があったので、全てに連絡を取ってやっとMさんのパートナーにたどり着いたのだとか。
運転手さんは、さらに親切なことに、そのカメラを自宅まで届けてくれたそうです。
お客さんに開き直られて危険な目に遭うかもしれなかったのに。
自分で転売したら数万にはなる代物なのに。
本人に戻すにしたって、警察や落とし物保管所に届ければ済む話なのに。
手元に戻って来たのは大切な商売道具とデータだけではありません。撮影を依頼してくれた顧客の信頼と、チャリティコンサートで募金をしてくれた人々の善意の記録、そして、Mさんに感動というひとつの大きな置き土産も残してくれました。
写真は、Mさんが募金活動時に配布している手作りのバッジです。
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2011年2月28日
イギリスの車社会。
日本は寒い日が続いているようですが、ここ数日のロンドンは少しあたたかくなりました。…といっても10度前後です。
その代わりに、なんだか天気が悪いです!ぶー。
突然ですが、実はロンドンに来るまで完全なペーパードライバーだった私、日本での運転の難しさはあまりよくわからないのですが、ロンドンと言えば、車は右ハンドルの左側通行で、道路標識も日本と似ており、日本のドライバーさんにはとてもなじみやすいと定評があります。
そこで、ご旅行で来られる方も気軽にレンタカーを使えるように、ロンドンの車事情をお伝えしたいと思います!
日本との大きな違いは3点。
1.交差点によくあるのはラウンドアバウト(roundabout)。
ウィキペディアから画像を拝借してしまいましょう。

最初のうちは怖いと思われる方も多いようですが、信号のない交差点などと違い、基本的には右側だけを見ていればいいので慣れると簡単です。数回で慣れるはずです。
ただ、この画像のように車線がいくつもあるラウンドアバウトは、ラウンドアバウト内で皆が車線変更しまくるのでちょっと怖いです。路上に書かれた方面を頼りに自分の車線を選びます。
でも、仮に自分の出口でタイミングを逃してしまっても大丈夫! ラウンドアバウトは、何周してもいいのです。そもそも、皆どこかで出て行ってしまいますので、あなたが何周目と気がつく車は居ません(←何度も経験してるので断言できます)。
2.信号のない横断歩道で歩行者が待ってたら止まる
うーん…日本でも本来そうなんですよね、法律上は。教習所の卒業試験で、歩行者が待ってる交差点で止まらなかったらその時点で落とされちゃいますね。
これが、イギリスでは徹底されています。なんなら、横断歩道では左右確認せずに突進してくる歩行者も居ますのでかなり注意が必要です。
日本での運転経験が長ければ長いほど、これが心配なようです…が、この国は横断歩道の両脇に白黒のポールが立っていて、夜もこれがピカピカ光りかなり目立つようになっています。車線も、横断歩道の前はジグザグになっているので、目線が下でも上でも気付くはずです。
レッドホットチリペッパーズやビートルズで有名なアビイロードの横断歩道も、あのジャケットだと写っていませんが、観光客が撮った写真をインターネットで探してみて下さい。白く丸い電球が載ったポールが見つかるはずです。
3.歩行者は車道も自由自在
ロンドンの歩行者は信号が赤でも車が居なければバンバン渡ります。なんなら車が迫っていても渡ります。子ども連れでも、ほら急いで! とおかあさんが手をひっぱって渡ります。そして、信号がないところもどんどん渡ってきます。その度にドキドキしていた私ですが、先輩ドライバーからある言葉を聞きました。
この国では、横断歩道じゃないところや赤信号を渡ってる歩行者を轢いてもドライバーは罪に問われない
轢いてしまっては気分が悪いので結局歩行者に道をゆずるけどね、ということでしたが…これ結構いろいろなところで耳にします。日本は何が何でも車のせい、というイメージがありますが、これも「自己責任」の国ということでしょうか?
この真偽を確かめるべくインターネットなどで実際の判例などを検索してみたのですが、私の英語力の問題か、残念ながらはっきりした回答は見つかりませんでした。本当かどうかを実際に確かめる勇気は私にはありませんので、皆さん真に受けないようにしてくださいね!
4.バンパーはコツンぐらいならオッケー?(100%じゃありませんが…)
家に注射スペースがない場合、スーパーや巨大駐車場以外は路上の縦列駐車が主流のこの国。日本の方は縦列ときいただけで苦手意識があるようですが、傷がつかない程度だったら後ろと前の車にコツンとぶつけても大騒ぎしないのがほとんどですのでご安心ください(以前の記事をご参照ください)。
そうするうちにだんだん車体感覚がわかり、ぶつけなくても停められるようになります!
でも、もしセンサー付きの車が買えるならそれに越したことはありません 笑
上記のポイントを押さえておけば、右折や合流は日本よりも譲り合いますし、高速道路は無料だし、車の維持費(税金や車検、駐車場など)も安いので、車社会への仲間入りはしやすいはず。日本人の方に、私が日本ではほとんど運転したことがないと言ったら「あらぁー鯛子さん、この国で運転に慣れちゃったなんて…日本で運転したらきっと傷つくわよー(車じゃなくて心が)」とかわいそうがられたことがあります。うーこわい。
オートマ車も数は少ないですがちゃんとあります。ただ、レンタカーも購入時もマニュアル車の方が安いみたいなので、マニュアルが運転できたらお得です!
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