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樫場鯛子のロンドン愛な日々:スペースアルク
 

2007年4月25日

Finchley Centralのお部屋拝見。

テナントデータ:Mさん
出身: 石川県
趣味・特技: アロマセラピー

家賃:月477.67ポンド(ビル込)
最寄り駅:Finchley Central駅 徒歩5分
シェア人数:3名

フィンチリーセントラルは、ロンドンでも最も住みやすい街のひとつだと言われています。スーパーや飲食店などが小さなエリアに集中しているにもかかわらず選択肢が豊富なこと、交通の便、治安の良さなど理由を挙げればきりがありません。良質な公立学校を求めて引っ越してくるファミリーからロンドン中心部にバスで通う学生さんまで、あらゆる層を優しく受け入れてくれる街なのです。
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Mさんのお部屋は、フィンチリーセントラルの中でも特に高級なエリアに近いマンションの一室にあります。この家に入った時、私が連想したのは「お菓子の家」でした。彼女専用のお風呂は白とパステルグリーン――つまり抹茶ミルク色。
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そしてキッチンの家具は、淡いピンク色で縁取られていて――イチゴミルク色。お客様用のティーセットもピンクの模様というこだわりようですが、決してしつこくはないのが見事です。さらに私は、テレビや電子レンジなどの電化製品に釘付けになりました。少なくともここ10年は電気屋さんで見かけていない、レトロなものが現役で活躍しているのですから! でも、古くさいイメージは全くありません。これらは道具であると同時にこのふんわりとした「お菓子の家」にポップなアクセントを与えているのです。

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彼女のお部屋も家具の色が統一され、シンプルで落ち着ける空間が作られています。そしてここにもやはり、博物館にありそうなテレビが1台。なんと白黒テレビでした。「大家さんのRさんはキッチンのカラーテレビと替えてもいいと言ってくれたんですが、どうせキッチンでRさんと一緒に、解説してもらいながら見るほうが楽しいので(笑)」


イギリスでMさんを虜にしているのは、この家でも見られる「古い物を大切にする文化」。特に感動したのは、Rさんに教えてもらったイーストフィンチリーの映画館“FENIX”だったそうです。「ロンドン最古だというのでさびれた映画館を想像していたんですけど、行ってみたらお客さんが沢山いるんです。割引の日だったこともありますが、モダンで快適な映画館が沢山ある中でこういうところも賑わうイギリスってやっぱりいいですよね。映画館自体が映画に出てきそうで、アンティーク好きな私にはたまらなかったです!」
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Mさんは日本で化粧品会社に勤めた後、アロマの勉強をするために渡英しました。「やはり本家で勉強したくて。もうすぐ資格の試験があるので、勉強に追われています」。では、資格を取ったら日本でお仕事を?「最初はそう思っていたんですけど、今は資格を取ったところがスタートだという気がするんです。もっと勉強したいですね」。そういいながら、30本はあると思われるアロマオイルの瓶を取り出しました。「鯛子さんはどんな香りが好きですか?」と急に訊かれ、「甘ったるくなくて、スッキリした、でも優しい感じの香り」と我ながら抽象的なことしか言えなかった私。すると少し考えて「これなんかどうですか?」と3本のオイル瓶をあけてくれました。鼻を近づけると、驚いたことに私の好きな香りだったのです! さすがです。ゆくゆくはアロマを加えた化粧品を手作りしたいとか。彼女の豊富な化粧品知識にアロマが加わったら――出来上がりが今から楽しみです。

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